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進撃の巨人 第1期(2013)レビュー — 絶望と怒りで始まった人類の反撃 シリーズ ポスター

進撃の巨人 第1期 (2013)

絶望と怒りで始まった人類の反撃

★★★★★ ★★★★★ 4.5

by 10days1movie · 公開 2026-07-07

区分 シリーズ
監督 荒木哲郎
出演 梶裕貴, 石川由依, 神谷浩史, 井上麻里奈, 朴璐美
公開 2013
ジャンル アニメーション, アクション, ファンタジー
上映時間 24分

進撃の巨人は初めて見る人に衝撃を与える方法で始まる。安全だと信じていた壁が崩れ、好きになったキャラクターが何の予告もなしに消える。その衝撃がシリーズ全体を貫く推進力だ。第1期はその出発点として、エレンがなぜ巨人に怒りを持ち何に向かって突き進むのかを明確に示すシーズンだ。単純なバトル物として見るには世界観が深すぎ、単純な成長ドラマとして読むには暴力と喪失が直接的すぎる。その不快さがこの作品を特別にしている。評価は★4.5。

どんな作品か — 壁が崩れて始まる復讐

諫山創の原作漫画をWITスタジオが制作し荒木哲郎が監督したこのアニメは、2013年4月にMBSで初放映された。巨人たちに脅かされていた人類が三重の巨大な壁の内側で数百年生きてきたという設定から物語が始まる。エレン・イェーガー(梶裕貴)は幼い頃から壁の外の世界を憧れていたが、ある日超大型巨人が壁を破壊することで平和な日常が終わる。母を目の前で失ったエレンは巨人への憎しみと復讐心を抱き、調査兵団に入ることを決意する。第1期はエレンの訓練と入団、そして最初の大規模な戦闘までを扱い、シリーズが投げかける問いの種を蒔く。

超大型巨人と対面する兵士たち、進撃の巨人第1期のスチール

演出・声の演技 — 立体機動装置の戦闘と声優陣

WITスタジオの作画は第1期から高い水準だ。特に立体起動装置を活用した戦闘シーンのスピード感と躍動感は当時のアニメファンに大きな印象を残した。巨人たちの表情や動きから感じられる異質な恐怖感も演出面でよく活かされている。蛭間賢の音楽、特にオープニングテーマ「紅蓮の弓矢」は作品の雰囲気を完璧に体現しており、エンディングテーマの落ち着いた対比も印象的だ。

梶裕貴のエレンの演技は怒りと切迫感のバランスが取れており、石川由依のミカサは冷静だがエレンへの愛着が滲み出る。神谷浩史のアルミンは臆病者のように見えながら徐々に自分だけの武器を見せていく過程が説得力を持っている。井上麻里奈が演じるエレンの母は短い登場にもかかわらず物語の感情的な基盤を築くのに十分な印象を残す。

作品が語るもの — 壁の中の安全は監禁である

第1期の進撃の巨人は自由と生存についての問いを投げかける。壁の内側の安全は事実上監禁と変わらず、その中で生きる人類は真実を知らない。エレンの怒りは単純な復讐心ではなく、真実を知らぬまま生きることへの拒絶感でもある。第1期はこの問いに答えを与えない。むしろさらに多くの問いを残しながら終わる。巨人が何なのか、壁はなぜ存在するのか、エレンが持つ力の正体が何なのかが、すべて開かれたままシーズンが締めくくられる。その開かれた結末がシリーズを見続けさせる強力な動機となる。

ODM機動装置で巨人と戦う兵士たち、進撃の巨人第1期のスチール

評価とレビュー

IMDbでは10点満点中9.1点で、約72万票が投じられている。これはアニメの中でも最上位に相当する水準だ。第1期への評価は特に肯定的で、衝撃的な演出と速い展開、そして世界観の新鮮さが理由として挙げられる。ただし中盤の一部エピソードで展開が遅くなるという指摘もあり、エレン・イェーガーという主人公に対する好き嫌いがファンダムの中でも分かれる傾向がある。

リヴァイ・エレン・ミカサ・アルミンが共に跳躍するシーン、進撃の巨人第1期のスチール

総評

進撃の巨人第1期は現代アニメで指折りのデビュー・シーズンのひとつだ。世界観の新鮮さ、戦闘演出の完成度、そして予想を裏切るストーリー展開が組み合わさった作品だ。★4.5は中盤のやや間延びした展開と一部の設定説明が惜しいためだ。しかしアニメをあまり見ない人にも勧められる作品であり、見始めた人なら必ず次のシーズンへと続かせる強力な吸引力を備えている。

こんな方におすすめ

  • 強烈な世界観と衝撃的な展開が好きな方
  • アニメに初めて入門したい、あるいは再び始めたい方
  • 自由と生存、人類の限界に関するテーマに関心がある方

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